今回は「ハイスロ」の話ではなく、それに付随して付けなくてはならない「OWスイッチ」にまつわる小ネタです。
アクティブのカタログにはGPZ400R用の配線済みキットは出ていません。このカタログを見ると近い年代のGPZ900RとかGPZ400Fとかもみんな品番が違い、同じカワサキ車だからスイッチなんて配線も含めて共通だろうと思ったら、そうではない、ということが分かります。なぜそうしているのでしょうか?
ヤフオク等ではGPZ400R用の配線済みスイッチを売っている方がいらっしゃるようでこれを使えば簡単ですが、ここはひとつ面白そうなので自分でやってみようと未加工のカスタム素材用のOWスイッチを買いました(こっちの方がかえって高いですが)。
さてサービスマニュアルの配線図をぐるぐる辿ると、カワサキはヘッドライトとテールライト(&ポジションライト)系がそれぞれ独立したバッテリー+からの電線とヒューズを持つ、独立した回路を持っていることが分かります。一つのライトスイッチの中に接点も2系統ある、ということです。もしトラブルでどちらかがダウンしてももう片方は機能するように、という配慮なのでしょう(”フェールセーフ設計”)。
ところがOWスイッチの方はそれらが一緒になった1系統の回路になっているのです。「カワサキのノーマルがそうならそうなってないとマズいんじゃないか?!」としばらく考え込んでしまったのですが、よく考えるとヤマハ車、少なくとも「OW01」はノーマルから1系統で済ませていて、それで問題ないわけですから1系統に配線すればいいんですよね。・・・ってかそうするより他ないです。はい。
なのでヘッドライト系かテールライト系かどちらかの回路を使い、もう片方の回路は遊ばせておく事になります。どちらもヒューズの容量は同じです。右スイッチに入る+線はヘッドライト系が青で、テールライト系が赤/白です。このいずれかがOWスイッチの赤/黄(あるいは青、この二つは入れ替えても成り立つ)線に繋がればいいはずです・・・。GPZのハーネスに適合する市販の110型規格のカプラー6極、4極を買ってきて、あとはひたすらバイクとスイッチの配線図を睨みながらカプラーに配置していきます。
が、外した愛車のノーマルスイッチの配線色がマニュアルとは違い、実は他機種の物だった!(D4用?これとも微妙に違う)事が発覚しました。中古車にはこういう事もあるんですね。これにはちょっと焦りましたが何とか完成させました。・・・となるとアクセルグリップもホントにノーマルだったのかちょっと怪しくもあります。前回書いた「ノーマルのアクセル開度は90度」という情報がもしかして誤りだったかもしれず、もしそうなら皆さんごめんなさい。(φ42のハイスロを組めば開度70度になる、というのは間違いないはずです。ノーマルキャブなら。)