そうそう、電気の話をしたら急に思い出しましたよ。こんな事があったのです・・・。
バイクに乗ろうとエンジンをかけ、ライトを点けるとテールライトが点いてないです。「あー球切れだぁ」と、電球を外しましたがどうも切れてる感じじゃないです。そもそも2個ある電球が同時に切れますか? でも新品の球を買ってきてしまったのでそれに付け替えてゴソゴソやっていたら点きました。「なおったなおった」とその日は乗りましたが、明くる日にはまた消えているのです。あちこちいじっているうちにまた点いて、そのうちまた消えて・・・。猛烈に嫌な予感がします。どこかが「断線」あるいは「接触不良」をおこしているに違いありません。1987年製のGPZ400Rといえば立派な「旧車」、ついに来たかこのトラブル、という感じです。
不良個所を特定するのに散々手を焼かされるやつです。些細なトラブルではありますがこのままでは違反キップを切られかねないし、だいいち車検が通せません。抜本的に解決しなければならないのです。
ヒューズはOK。まずは電線と端子のカシメ部などをしらみつぶしに見るのですが大丈夫そうです(残念ながら)。ポジションライトは異常ナシだからライトスイッチの問題じゃないですね。
ってことはやっぱメインハーネスの中でどっかが断線してんじゃないのか、これ。組立時に挟み込んだりして・・・確かにアヤシイところがあるのです。タンクステー兼バッテリー押さえ金具の下に入っているあたりなんか・・・。しかしテスターを当てると件の「赤線」は電気が通っているんですよね。でも”点いたり消えたり”ってことは通っている時もあるわけで、「ええい、これに違いないいー」とばかりにメインハーネスを巻きほぐして中を見てみたり、しまいには赤線を前から後ろまで全部張り替えてみたり・・・。
しかし治らんのですよ、これが。ついには”消えっぱなし”になってしまいました。・・・結局トラブル個所は「キーシリンダー内の接点の接触不良」だった、というお粗末。接点金具をグイッと曲げて密着度を上げたら治りました。・・・「ライトスイッチ」は疑いながらも「メインスイッチ」をスルーしていた俺・・・これは「思い込み」が招いた失敗ですね。「メインハーネスがアヤシイ!」と思いだしたら、それに頭が固執してしまった、というわけです。
「思い込み」といえば「ジッ」というだけでセルが回らない時が頻繁にあり、「スターターリレー死んだ替えよ」となったのですが、これも思い込みでハズレ、ぢゃあ「ジャンクションボックス」か?!(この中にもリレーがある)これもハズレ、答えはやっぱり「セルボタンの接点荒れ」でした。どうもこの手の導通トラブルは「スイッチ」が原因のパターンが多いようです。