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GPZ400R 社外リヤショックを買う! ~その15~

ここまでノリで色々やってきましたが、私にとってとても満足がいく1本が出来上がったという感慨がしみじみとこみ上げてくる今日この頃です・・・。ノーマルショックだけに乗っている頃は「これで十分」と思っていましたが、自分のプラン通り乗車1G沈下量をしっかり取った上で望みの車高を実現した社外リヤショックは、やっぱ全然いい!と今では思います。面倒なオーダーに快く応えて下さったYSS JAPANさんに感謝!!です!

 

ところでここでちょっと追加の説明を。私は乗車1G沈下量40mmと30mmを試した訳ですが、YSS出荷時のセッティングは恐らくその間の35mm位を狙ったものかと思います(取説とは矛盾してますが)。そして通常走行状態でバンプラバーに当たり、少し押し縮めている、というものです。今にしてみればそれを尊重して、そのようにセッティングして乗るというのもまあナシではないのかなぁ、とも思っているのです。最初に乗った時もいいフィーリングで、おかしな感じも特になかったので。激しく底づかないようにダンパーが助けてくれている、という面もあるのかもしれません。

ただし繰り返しになりますがこれは普通に走っているだけですでにバンプラバーを押し縮めている状態ですから、激走状態で路面の凸凹に突っ込んでいく!というような乗り方は控えた方が身の為かと思います・・・(ギャップは避けるか速度ダウンしてやり過ごすように意識して乗るべし、という意)。もっともこれはレーサーレプリカ系の車種では大なり小なり同じではないか?とも思いますが。私ならこれで乗るとしたらやはりばねレートを85N/mm位に上げるでしょう。体重70kgならイニシャル12mm前後で乗車1G沈下量35mm位になると思います。

しかし何ですなあ、普通なら残ストロークが10mmでも15mmでもまあいっか、てなもんなんでしょうが、これをピンポイントで狙うようなばねレート選定をしている訳で、これが「バンプラバー積極利用」「ショートストロークのショック」のちょっと難しい点かなあ、とやってみて思いました。

あ、そういえば保留になっていたノーマルフロントフォークのエアスプリング特性の件がありました。計測してみたのでご興味ある方は下のグラフをご覧ください。

エアスプリング特性
トップアウトスプリングの影響は無視しています。・・・あー、めんどくさい。
TCV
フォークをバラしたついでに撮影。これがGPZの秘密兵器、「トラベルコントロールバルブ(TCV)」です。
フォークインナーパーツ
フォーク内部でこの様に組立てられます。トップアウトスプリングも写っています。

 

さて、余談から話を戻して私のリヤサス遊びをそろそろ振り返ってみましょう。

やってみて思うのはキャブセッティングもそうでしたが、キャブ以上にサスセッティングをするにはやはり「基礎部分のお勉強」がどうしても不可欠だ、という事です。

このような人様にお見せする文を書く時も、その「基礎部分」を私自身がどう理解しているのかをまずお伝えしておかないと、以後の話が全く意味不明になってしまいかねないので、そこに大幅に紙幅を割かざるを得ませんでした。長話にお付き合い下さりありがとうございました! 「いや、それは違うなあ」という部分も多々あったかと思いますが何卒ご容赦くださいませ。

しかし曲がりなりにも理屈を理解してやるとその面白さが全然違うのです。今回のリヤサス遊びも思わぬ大仕事となりましたが、そのマニアックな過程すべてを大いに楽しませてもらいました。

皆さんもやってみたらいかがでしょうか? それなりに腰を据えて取り組むことになりますが、かなり遊べると思いますよ。

 

 

 

※今回のまとめ※

 

自分のプランで育成していくのが楽しい!! サスセッティングは知的な遊びです!