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GPZ400Rのタイヤ

GPZ400Rのタイヤは、前100/90-16、後130/90-16というサイズのバイアスタイヤです。

16インチフロントタイヤが80年代前半に大流行したことは歴史に詳しい方は良くご存じでしょう。あの全盛期のケニー・ロバーツをうち倒してチャンピオンをかっさらった伝説のマシン、スズキRGΓ[XR35]、その最大の武器はコーナーで小回り出来る16インチフロントタイヤだ、ということでそのイメージにあやかろうと結局全メーカーが主力機種に採用してきました。しかし市販車「RG250Γ」のイメージが強烈すぎて、ガンマとはフロント16インチでアルミフレームのバイクだ、と勝手に思い込んでいるのですが、実はXR35のデフォルト設定は18インチで、マルコは一度もアルミフレームには乗らずにチャンピオンを取った、というのはちょっと意外な事実であります。我々、スズキの250Γのキャンペーンにしてやられたという訳です。・・・と、ここまでは余談です。(長っ)

その16インチの操安がクセモノで云々・・という話も有名なのですがここではそれは割愛です。おじさんにこの話題を振ると上の文の通り話が長くなるので注意しましょう。この人達は16インチの思い出だけで飯が何杯でも食える、という人達なのです。ちなみにGPZ400Rは16インチらしさは確かにあるけれど、そんなにクセの強いハンドリングではなく、普通に乗れると私は思います。

さてGPZ400Rのタイヤです。これはリヤも16インチで、こちらはちょっと珍しいサイズです。私の目にはこの”前後共16インチ”というのがとてもカッコよく映るのですが、それはさておきこの一時期カワサキは盛んに前後16インチを採用していたのです。ブランドのアイコンにしようとしていたフシがあります。

珍しいもんだから人からはいつも「このタイヤまだ売ってんの?」と心配されます。これがちゃんと売ってます。近代設計の新しいタイヤが複数銘柄あり、中々盛況です。これは本当にありがたいですね。タイヤばっかりはタイヤ屋さんが作ってくれるのを期待するしかないですから。もっともあるのはいわゆる「スタンダードバイアス」といったカテゴリーのタイヤで、ハイグリップタイプはあっても随分昔に出たやつだけなのですが、このスタンダードというのが公道で使うにはまことに具合がいいので私は全く不満は無いです。

私が現在愛用しているのはダンロップ アローマックスGT601です。私の記憶が確かならばこの現代まで続く伝統のブランド、アローマックスの初代はGPZ400RのOEMでデビューしたんじゃないかと思います。その名の通り矢印形のトレッドパターンが印象的なタイヤでした。タミヤの1/12プラモはそのトレッドパターンを間違っていた、というトリビアもあります。やはりアローマックスといえばGPZ、というイメージがありますねぇ。今でもこのサイズを落とさないのはこんなご縁からかなー、と深読みしてしまいます。

GT601フロント
このフロントは大分減ってます。このタイヤはフロントの方が早く寿命を迎えます。タイヤは前後同時に新品にすべし、という意見があり、ごもっともだと私も思うのですが、私は減った方から一本ずつ替えちゃいます。前後で減る早さが違う以上、どのみちいずれ不均等に減った状態で乗る事になるから、と開き直ったのです。
GT601リヤ
リヤはごっつい深溝で、こっちは結構長持ちします。
サイドウォール
この堂々たるサイドウォールを見よ!!字の余白が広い広い。というわけでこの16インチリヤは実は結構外径がでかいタイヤです。ある意味ナウい?!

ライバルと言えばブリヂストン バトラックスBT-46ですね。こちらはローンチ時にはフロントの100/90-16が無くて「チェッ」とスルーしていたのですが、今は出ました。これは最近出た新型タイヤなのでとても気になります。いつか使ってみたいです。このタイヤのサイズラインナップはアローマックス以上に沢山あって素晴らしいです。これだけあればほぼほぼ80’sバイアス車をカバーできそうですね。

この2種以外にも選択肢はまだ有ります。細いスタンダードバイアス、と聞くとまるで真面目なだけが取柄の人みたいでショボいとお感じの方もいるでしょうが、公道はこれで十分だ、いやむしろこっちのほうが楽しいかも、といった私の考察は前々回に書きました。設計の新しいタイヤだというのも大きいのでしょう。タイヤの進歩はすごいです。見逃せないのはこの手のタイヤがとても「安い」という事です。ザックリ言うとラジアルの半値以下なんじゃないでしょうか? 昔、たくさんの10代の若者がバイクを楽しめていた、その理由の一部が分かったような気がします。