• 静岡県沼津市のバイク特注カスタムパーツ製作工場。GPZ400Rパーツ販売中。

GPZ400R YSSリヤショック後日談  ~その2~

というわけでYSSリヤショックの「圧側アジャスター」を抜き方向でいじってみますが・・・これまたご存じ「ダブルコンプ」、2つのアジャスターが並んでいて難しいんですな。これが。

伸側アジャスターを強めたことによって圧側減衰が強くなり過ぎた、これを戻したいという事でまずは「低速圧側」を1ノッチ抜きます。少し元に戻った感じ、「おー、いいかも」。でも”メカニカルグリップ”云々はどうなんだろう。よく分かりません。メカグリップという事は凸凹路の路面追従性、これは「高速圧側」の担当領域だったですね、確か。交差点の様な低速コーナーもショックのストロークスピード的には逆に「高速」傾向のはず(クイックな倒し込み)ですから、高速圧側も抜きましょう。

これは波状路の乗り心地、いなしが明らかにいいですね。さらに1ノッチ抜いて18ノッチ戻しにしました。限界走行を試みるまでもなくこちらの方がメカグリップはいいでしょう。高速圧側減衰が強すぎだったのです。

この時圧側減衰を抜いたことによってやっぱり「動的車高」が下がってしまいます。乗車1G等測っても絶対同じはずですが乗った感じはとにかく「車高低っ」で、補正にイニシャル+0.5mm掛けました。

しかし「おー、いいかも」も束の間、どうもしっくりこないのです。右に左にバイクを振り回すとなんともギクシャクした動き、フロントの減衰足りないかも、と思うほどです。で、あれこれ試した結果低速圧側を逆に元より2ノッチ掛けて13ノッチ戻しに、高速圧側はさらに1ノッチ抜いて19ノッチ戻しとしました。これは私的にはとても気に入りました! あくまでもすり減り切ったリヤタイヤでのセッティングという事になりますが。

 

ここまでのセッティング

ショック長 ばねレート イニシャル 伸側アジャスター 低速圧側アジャスター 高速圧側アジャスター
311mm

(ノーマル+6mm)

80N/mm 12mm 最強から23ノッチ戻し 最強から13ノッチ戻し 最強から19ノッチ戻し

 

そしてリヤタイヤを新品にしたら伸側24ノッチ戻しでも「ぶわんぶわん」は出なくなった、というのは前回言った通りです。しかし圧側セッティングはこのままで気持ちよく乗っています。タイヤ直径差の補正も含めた現在のセッティングは以下の通り。

 

ショック長 ばねレート イニシャル 伸側アジャスター 低速圧側アジャスター 高速圧側アジャスター
310mm

(ノーマル+5mm)

80N/mm 11mm 最強から24ノッチ戻し 最強から13ノッチ戻し 最強から19ノッチ戻し

 

 

さて、「ダブルコンプ」ですよ。ここまで辿り着くのにかなり遠回りしたので難しい事は確かですが、今回気が付いたのはこれは「減衰の強弱」だけでなく、高低速を各々いじることで「減衰特性」を作り込めるツールなのだ、という事です。私のやったことのイメージとしてはこんな感じ・・・

減衰特性図
あくまでも「イメージ」ですよ。あくまでも。

 

このような「減衰特性の変更」は普通プロショップがショックを分解してバルブを積み替えたりしてやる事なのでしょうが、それが外部のダイヤル調整で出来る、というわけです。

一時は盛んにノーマル車にも採用されたダブルコンプですが最近量産車ではあまり見なくなりました。だからといってこれがオワコンとは思いません。理解が難し過ぎる物ではありますが使えるツールだと分かったからです。もっとも最初から申し分のない減衰特性なら要らない、とも言えますが・・・しかしこれは乗る人、走るステージで違いがあるでしょうし、もしかすると伸側アジャスターのポジション次第でも変わってくるのかもしれません。

私的にちょっとハードルだったのは、メーカー標準から著しく高低速をずらすのが最初は何となくためらわれた、という点でしょうか。しかしYSSのダンパーの標準セッティングは単純に調整幅の真ん中にしてあるだけで、実走テストの結果決めた風ではなさそうなので、あまりこれにはこだわらなくてもいいと思います。